×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
お正月からミステリスペシャル2本見ました。
先に感想を述べますと、両方とも緻密です。
が、相棒の終わり方が、いかんかった・・・良くわからんよ。行動心理が。
息子を事故で亡くした母親の執念は凄く描かれていました。計画に2年を費やしたのもリアル。
爆弾など全くの門外漢だった犯人が、一部屋内部だけを破壊できるようなリモコン爆弾を作れるようになるまでは、幾ら意欲があっても相当な期間が必要です。
しかも秘密裏に行わないといけないのですから。
ネットで爆弾の作り方を覚えた、なんてネタをミステリでときどき見かけますが、何てご都合な。
専門の知識が必要で、それも一発勝負のものが、そう簡単に出来るものですか。
話が逸れますが、野間美由紀さんの「パズルゲームはいすくーる」というミステリマンガがあるのです。
その中で、何事にも練習が必要という話があります。
バレンタインに向けて、夏から手作りチョコや手編みマフラーを練習していれば、いざ本番のときに満足の出来のものが作れる。人へのプレゼントなのに、一発勝負のもので済ます感覚がわからないという内容で、それを受けて、犯罪にも練習が必要という流れです。
この話を読んだとき、確かにそうだと唸りました。さすがに犯罪は行いませんが(笑)、良い結果を出したければ、練習は不可欠です。
また、この計画期間が2年というのも程良い。1年程度だと、上記のように嘘臭いし、10年とかだと、まずそこまで殺意が保ちません。
殺意のような強い感情はモチベーションを維持するのが困難です。一種のハイ状態なので、それが10年も持つかというと・・・無理だな。
犯人は頭が良く、限りなく黒に近いけれども証拠隠滅が巧妙。右京さんとの駆け引きが見ものでした。
なのに、最後が納得いかない。
まず、爆弾はふたつ作られているという件。ひとつは犯行に使われて、残りは警察に追いつめられたときの為の自害用ということですが。
何で爆死しないといかんの? 松永さんじゃあるまいし(笑)
警察に捕まらないことで完全犯罪を、というのなら、自害法は爆弾に限定しなくても良いはずだが。
更に不可解なのは、もうひとつの爆弾の在り処を犯人に案内させたというところ。
息子との思い出の別荘地なら、右京さんも情報は掴んでいたでしょう。早く爆弾を見つけないといけない事態なのに、妙に悠長に構えているなあと感じます。
警察が先に、可能性のある場所を虱潰しに当たっていないと変じゃないですか? その上で発見出来なかったので、犯人に案内させたというのならわかりますが。
そして更に更に「?」となったこと。唯一の物的証拠となりそうな野球帽が、結局はやはり処分されていたことですが、だったら犯人の言う所の「完全犯罪」じゃないですか?
あそこまで飄々と逃げていた犯人が、何を諦めたんだろうかと。
だったら、実は爆弾は先に警察が発見していて、別荘地にあるのはフェイク。
「これが、あなたが作った爆弾です。もちろん、起爆装置は外してありますよ。」と、右京さんが手に持っている。
「あなたの指紋も付いています。あなたが爆弾を作ったという証拠になりますね。」とか言ってくれたほうが、同じどんでん返しでも理解できるのですけどね。
最後に被害者の奥さんが妊娠しているとか、その胎児まで殺せますか?みたいな方向に持っていく為に、行動心理が歪になったなーと思いました。残念。
赤い指は、現在の日本が抱える問題を一家庭単位で浮き彫りにされていました。
原作を読んでいないのですが、既読の身内から、東野さんが親御さんの介護を切っ掛けに、この作品を書かれたのだと聞きました。
高齢者介護、不登校、ひきこもり、家族の不和など、何処の家庭でも起こりうる題材で、だからこそ考えさせられる作品でした。
人間の内面を描くとき、何処かでストッパーが掛かることが普通です。
本当に曝け出すには勇気が必要。それは、自分の中に、こういう感情があると告白しているようなものだからです。
東野作品は人間のエゴを隠さないので、共感できるし、虚恐ろしくもなります。
テレビを見ていて、ふと思い出したのが、数日前に相談された内容。
詳しくは割愛しますが、要は子供が何か問題を起こしたとき、自分に害が及ばないよう、事前に法的手段を取りたいということでした。
開いた口が塞がりませんでしたよ。
そんな仮定の話をされても困るし、何より、問題を起こしそうな子供なんですか? そんな子供に育てたのは、誰ですか?
誰しも生きていれば、大なり小なり、他人に迷惑を掛けるものです。そのときに公平な解決策を、ということで存在するのが法律です。
法律の前に、まず道徳ですよ。道徳、モラルというものは人によって物差しのズレがあるので、それを統一させたものが法律なのですから、基礎となる道徳は無視かい!
しかも、そういう姑息な手段は、必ず思いもしない別の方面で綻びが出てきます。そして、こういう人(相談者)に限って、後で出てきた綻びの責任を押し付けてくるんだ。
仮定でのお話はお答え出来ませんとお断りしましたけどね。今、躾も出来ない親が多いんだろうな。
思うに、大人も子供も関係なく、生のコミュニケーション能力が低下しているからだと思います。
現実の人間関係は、予測もしない事態の連続です。それによって傷つくこともありますが、一番臨機応変能力は鍛えられますよ。
それから派生して、先読み能力とか、言ってみれば、生きる力を着けられるんです。
そう思えば、一番吸収能力が発達している子供の時期に、ネットのようなバーチャルコミュニティツールが無かった管理人は恵まれていたのでしょう。
話がかなり横道に逸れましたが、ドラマ内容は相変わらず加賀さん怖え~
加賀さんも右京さんと同じで、細かい部分で真実に気づくタイプですね。
それから、親というものは、何があっても子供を守るものであり、また正しい道に導く使命もあるのだと感じました。
テーマは、親子。泣けた。
これからは、H師匠への年賀状です。ピクシブに上げているものと同じです。
以下、畳みます。
先に感想を述べますと、両方とも緻密です。
が、相棒の終わり方が、いかんかった・・・良くわからんよ。行動心理が。
息子を事故で亡くした母親の執念は凄く描かれていました。計画に2年を費やしたのもリアル。
爆弾など全くの門外漢だった犯人が、一部屋内部だけを破壊できるようなリモコン爆弾を作れるようになるまでは、幾ら意欲があっても相当な期間が必要です。
しかも秘密裏に行わないといけないのですから。
ネットで爆弾の作り方を覚えた、なんてネタをミステリでときどき見かけますが、何てご都合な。
専門の知識が必要で、それも一発勝負のものが、そう簡単に出来るものですか。
話が逸れますが、野間美由紀さんの「パズルゲームはいすくーる」というミステリマンガがあるのです。
その中で、何事にも練習が必要という話があります。
バレンタインに向けて、夏から手作りチョコや手編みマフラーを練習していれば、いざ本番のときに満足の出来のものが作れる。人へのプレゼントなのに、一発勝負のもので済ます感覚がわからないという内容で、それを受けて、犯罪にも練習が必要という流れです。
この話を読んだとき、確かにそうだと唸りました。さすがに犯罪は行いませんが(笑)、良い結果を出したければ、練習は不可欠です。
また、この計画期間が2年というのも程良い。1年程度だと、上記のように嘘臭いし、10年とかだと、まずそこまで殺意が保ちません。
殺意のような強い感情はモチベーションを維持するのが困難です。一種のハイ状態なので、それが10年も持つかというと・・・無理だな。
犯人は頭が良く、限りなく黒に近いけれども証拠隠滅が巧妙。右京さんとの駆け引きが見ものでした。
なのに、最後が納得いかない。
まず、爆弾はふたつ作られているという件。ひとつは犯行に使われて、残りは警察に追いつめられたときの為の自害用ということですが。
何で爆死しないといかんの? 松永さんじゃあるまいし(笑)
警察に捕まらないことで完全犯罪を、というのなら、自害法は爆弾に限定しなくても良いはずだが。
更に不可解なのは、もうひとつの爆弾の在り処を犯人に案内させたというところ。
息子との思い出の別荘地なら、右京さんも情報は掴んでいたでしょう。早く爆弾を見つけないといけない事態なのに、妙に悠長に構えているなあと感じます。
警察が先に、可能性のある場所を虱潰しに当たっていないと変じゃないですか? その上で発見出来なかったので、犯人に案内させたというのならわかりますが。
そして更に更に「?」となったこと。唯一の物的証拠となりそうな野球帽が、結局はやはり処分されていたことですが、だったら犯人の言う所の「完全犯罪」じゃないですか?
あそこまで飄々と逃げていた犯人が、何を諦めたんだろうかと。
だったら、実は爆弾は先に警察が発見していて、別荘地にあるのはフェイク。
「これが、あなたが作った爆弾です。もちろん、起爆装置は外してありますよ。」と、右京さんが手に持っている。
「あなたの指紋も付いています。あなたが爆弾を作ったという証拠になりますね。」とか言ってくれたほうが、同じどんでん返しでも理解できるのですけどね。
最後に被害者の奥さんが妊娠しているとか、その胎児まで殺せますか?みたいな方向に持っていく為に、行動心理が歪になったなーと思いました。残念。
赤い指は、現在の日本が抱える問題を一家庭単位で浮き彫りにされていました。
原作を読んでいないのですが、既読の身内から、東野さんが親御さんの介護を切っ掛けに、この作品を書かれたのだと聞きました。
高齢者介護、不登校、ひきこもり、家族の不和など、何処の家庭でも起こりうる題材で、だからこそ考えさせられる作品でした。
人間の内面を描くとき、何処かでストッパーが掛かることが普通です。
本当に曝け出すには勇気が必要。それは、自分の中に、こういう感情があると告白しているようなものだからです。
東野作品は人間のエゴを隠さないので、共感できるし、虚恐ろしくもなります。
テレビを見ていて、ふと思い出したのが、数日前に相談された内容。
詳しくは割愛しますが、要は子供が何か問題を起こしたとき、自分に害が及ばないよう、事前に法的手段を取りたいということでした。
開いた口が塞がりませんでしたよ。
そんな仮定の話をされても困るし、何より、問題を起こしそうな子供なんですか? そんな子供に育てたのは、誰ですか?
誰しも生きていれば、大なり小なり、他人に迷惑を掛けるものです。そのときに公平な解決策を、ということで存在するのが法律です。
法律の前に、まず道徳ですよ。道徳、モラルというものは人によって物差しのズレがあるので、それを統一させたものが法律なのですから、基礎となる道徳は無視かい!
しかも、そういう姑息な手段は、必ず思いもしない別の方面で綻びが出てきます。そして、こういう人(相談者)に限って、後で出てきた綻びの責任を押し付けてくるんだ。
仮定でのお話はお答え出来ませんとお断りしましたけどね。今、躾も出来ない親が多いんだろうな。
思うに、大人も子供も関係なく、生のコミュニケーション能力が低下しているからだと思います。
現実の人間関係は、予測もしない事態の連続です。それによって傷つくこともありますが、一番臨機応変能力は鍛えられますよ。
それから派生して、先読み能力とか、言ってみれば、生きる力を着けられるんです。
そう思えば、一番吸収能力が発達している子供の時期に、ネットのようなバーチャルコミュニティツールが無かった管理人は恵まれていたのでしょう。
話がかなり横道に逸れましたが、ドラマ内容は相変わらず加賀さん怖え~
加賀さんも右京さんと同じで、細かい部分で真実に気づくタイプですね。
それから、親というものは、何があっても子供を守るものであり、また正しい道に導く使命もあるのだと感じました。
テーマは、親子。泣けた。
これからは、H師匠への年賀状です。ピクシブに上げているものと同じです。
以下、畳みます。
この記事にコメントする
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
リンク
pixiv
手書きブログ
プロフィール
HN:
矢島秀義
性別:
非公開
自己紹介:
九州でまったり棲息するナマケモノです。
「大丈夫です! 俺、矢島ですから!」by オダギリジョー
e-mail hide-yajima@hotmail.co.jp
「大丈夫です! 俺、矢島ですから!」by オダギリジョー
e-mail hide-yajima@hotmail.co.jp
最新トラックバック
最新記事
最古記事
ブログ内検索
P R
アクセス解析