桜梅桃李

ウルトラ怪獣のレモネード（まんまや）
有名な怪獣をデザインした缶がいくつかありましたが（中身は同じです）、やはりバルタン星人だろうと選んできました。
味は、まあ、レモネードです。


先日母校に遊びに行ったのですが、恩師が学生の外部委託健康診断の手配をしていました。
在校生は、学校に委託病院から医師を呼んで一斉に健診するのですが、最上級生は就職試験の関係で急いで健診を行わねばならず、直接学生が委託病院へ赴くという形を取っているのです。
健診を受ける上での注意事項の紙があったので読んでみると、「視力検査をするので、メガネやコンタクト使用の学生は、その旨を伝える」等、箇条書きのラストに、「病院に着いたら、『○○の学生ですが、健康診断をお願いします』と言い、終わったら、『ありがとうございます』と言うこと」と書いてありました。
小学生への注意事項か！？
20歳前後の学生なんですよ。こんなこと、当たり前やろう？
と言いましたら、「いや、それが・・・」と恩師が暗い顔をして訥々と話し始めました。

健診用の調査票を持たせて行かせたところ、ほとんどの学生が病院の玄関でウロウロしている。
病院側としては、健診の学生か、一般の外来患者なのかわからない。「何ですか？」と受付から尋ねて、やっと話し出す始末だそうです。
それも、きちんと用件を告げられれば良いのですが、「あの」だの「えっと」だの、はっきり言わないそうです。
病院から連絡を受けた学校側は、次年度から先程の注意事項も持たせたそうです。
そうしましたら、注意事項に書いてある通り、一文一句違えずに言うのだそうです。
そういう感じで伝えろと言っているのであって、全くその通り言えという意味じゃねえ！！
皆が皆、その通りに言うらしく、今度は病院から失笑をかったそうで。
で、今年からは注意事項は持たせず、一通り読ませて送り出すそうです・・・

社会に出ていないとはいえ、これって常識の範囲だろう・・・常識というか、躾の範囲だよ・・・
更に笑えない笑い話。
外部の病院ですので、地図を見せて場所を教えるのですが、迷う学生もいるそうです。
それは変なことではないですが、学校に引き返して確認するのだそうです。
携帯使えよ！！
それを指摘すると、「ああ」と、今気付きましたみたいな表情をするそうなんですね。
人間誰しも、これからの行動予測をします。この外部健診を例に取ると、学校から指定された病院に、自分が無事着く未来想像をします。
ところが、この想像通りに現実がならなかった場合。この学生は予測修正する為に、原点に戻る行動を取ったのだと推測されます。
思った通りにならないことが現実は多いですが、その度に臨機応変に軌道修正する能力。これが低いんだろうなあ。