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桜梅桃李

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見てきました。まずは感謝を(笑)
原作へのリスペクトに溢れていました。
数日前、この映画を見た身内の職場の方が、感動したと言われたそうです。
その人は原作アニメを知っていて、それでいての感想でしたので、どういう出来なのかなーと思っていました。
細かい設定は変えてありましたが、それは当たり前だと思いますし、逆に良くぞここまで原作を入れ込んだなというのが正直な感想です。
ただ、原作をリスペクトするのであれば、いっそ完全にしてほしいという気持ちもあります。
パート1+さらばの内容でしたので、130分という長さを感じなかった反面、盛りだくさん過ぎて目まぐるしいというか。原作では泣けるシーンが、「え? ここまで?」という切り方で、「ここではもっと泣かせろよー!」という気持ちになったりして(笑)
前の日記にも書いていますが、泣けるはずの真田さんと斎藤さんのシーン。あんなにあっさりと(泣笑)
とにかくこのシーンは原作では泣けたはず。それがどうしてなんだろう?と考えてみましたら、演出の違いでした。
原作では、真田さんと斎藤さんの場面と、泣きながら走り去っていく古代をクロスしながら見せていたのです。それで、より悲壮感があったのですが、これが無かったんだ。
せめて「ありがとう隊長」は出して欲しかったですね。「慌てず急いで正確に」を出すんならさー。
ここでは泣けなかった代わりというわけではないですが、徳川機関長死亡シーンで泣けましたね。
「波動エンジン損傷。しかし、航行には支障無し。」って言って、息絶えるんですよ。全く原作通りなんですが、この渋い死に方が堪らん。
ヤマトは武士の世界なので、散り際が見せ場なんですよ。
原作は暑(苦し)い男の世界なのに、妙に古代と雪にスポットを当てられたのも、不満っちゃー不満です。まあ、現代に合わせたのでしょうけどね、それよりも、古代と沖田艦長、古代と真田さん、古代と島の関係に時間を割いて欲しかったな。(この三人が、主人公と縁があるので)
期待の特撮は、やはり凄かったです。
思った通り、ヤマト発進と波動砲発射は原作を再現していました。BGMも同じです。
遊星爆弾が地球に落とされるシーンも同じでしたね。アーアーアアアアーアーのスキャットが懐かしいです。

全体的には合格です。
ただ、管理人のようなオールドファンと原作を知らない観客の両方を満足させようと欲張った結果、どっちつかずという印象も否めません。
オールドファンからすると、どうしても原作と比べますし、新規観客からすると古臭いと思えるでしょう。
2月公開予定のあしたのジョーの予告がありましたが、こちらは完全に原作実写化のようで、時代設定もそのままでした。
ですので、昭和の香りがしますし、ジョーも鑑別所にいます。
数年前にリメイクされた009は、ジョーが少年院から脱走ではなく、孤児院出身と設定が変えられていました。
あしたのジョーは、そういう時代操作はしない意気込みが見え、却ってこちらのほうが原作のハングリー精神を伝えると思います。
余談ですが、丹下のおっちゃん再現は凄いですよ・・・(笑) 実写ガラスの仮面の月影先生を彷彿させます。
完全に原作忠実にするか、モチーフにして別物を作るか、どちらかにしたほうが良いかもしれません。

以下、ネタバレになりますので畳みます。

公開前から気になっていた、デスラー。出ました!!
とはいえ、今どき異星人もないだろうというスタッフの気持ちがあるのか(笑)、ガミラスは集合生命体という設定で、CGになっていました。
その声が伊武さん。
そしてイスカンダルですが、もう異星人設定ではないので、ガミラスと双子星ではなく、ガミラスに住んでいる集合生命体の一部を示します。
居住星がもたなくなったので、他惑星に侵略移住することを決定したガミラスですが、それに反対したのがイスカンダルということです。ここは原作のガミラス星人とイスカンダル星人をそのまま使っていますね。
ちなみに、ガミラスにもイスカンダルにも、そういう個体名という概念が無いので、このふたつの名前は地球が認識の為に付けたということになっていました。
それにしては、デスラーは、自ら「デスラー」と名乗ったのだが・・・個の概念無いはずなんですが・・・
まあ、ここは突っ込まないでおきましょう(笑) デスラーファンへのサービスw
あ、そうそう。それでイスカンダルの声は上田さんでした。スターシャですね。

声といえば、アナライザーも出ました。もちろん、永井さんです。
最初は古代の携帯アバターっぽかったのですが、後にコスモゼロにあのアナライザーが搭載されていました。
アナライザーはコスモゼロの起動装置っぽくて、古代が持っていたのがAI部分のような感じでした。
でも、アナライザーの秘密はそれだけではなかった・・・ホンダムだった・・・
多分これはスタッフの趣味なんでしょうねえ。アナライザーが重火器ロボットになりましたよ。・・・ストーリー上、必要ないと思いますが・・・

そして、これが最大の言いたいこと。
コスモクリーナーの存在は出すべき。
イスカンダルからメッセージカプセルが届くのですが、その中にイスカンダルの座標と波動エンジンの設計図、そしてコスモクリーナーのことが入っていました。
そもそもそれが、ヤマト出撃の理由なんです。コスモクリーナー=放射能除去装置を貰いにイスカンダルに行く。
ところが、これには裏がありまして、実はコスモクリーナーは沖田艦長のでっち上げということが後にわかります。カプセルに入っていたのは、座標と波動エンジンの設計図だけ。
では、何故そんな嘘を言ったのかというと、カプセルを拾ったのは古代で、高濃度の放射能の中で生きていたということ。
それから、このカプセルに放射能を除去する力があるのではないか。カプセルにある座標のところに行けば、打開策があるのではないか。
という、何とも確証の薄い動機だったのですよ。
元々、ヤマトは最後の手段で、地球がどうしようもなくなった場合、一握りの人類を乗せて宇宙に脱出する為に建造されていました。
ですが、例えそうしたとしても、宇宙を放浪するしかない。何れは息絶える。
それよりも、一縷の望みの為にヤマトを使わせてくれ、と沖田艦長が近藤長官に直訴するんです。
何て無茶ぶりなんだ。沖田艦長は豪胆な人物ですが、これは無謀というものですよ。
また、それでヤマトを使わせる長官も長官だ。
それよりも、やはりカプセルの中にコスモクリーナーのメッセージが入っていた。
もしかしたら、敵の罠かもしれない。だけど、実際に古代が生きている。
だったら、やってみようじゃないか。
という流れのほうが自然だと思うのですが。
結果として、放射能を除去する力(機械ではありません。その能力)をイスカンダルから貰いましたが、何故コスモクリーナーの存在を消す脚本にしたのか、謎です。
また、これに関して沖田艦長が弱気になる場面が出ます。
う~ん。沖田艦長って、何があっても動じない頼りになるキャラで原作は描かれていましたので、ちょっと違うなーと思いました。
人間臭さを出したかったのかもしれませんが、悩む役は古代で充分じゃないでしょうか。

これ、言っちゃもうお終いなんですが、敢えて言います。
何故ガミラスは、わざわざ遠い地球を移住地にしたのだろう。
上記に書いています通り、ガミラスの地球攻撃理由は、自分たちが移り住む為なんです。なので、自分たちに合う環境にする為に、ばかすか放射能を撃ち込んでいるんです。
住める環境にするというのは当然ですが、だったら元々放射能がある星を探したほうがいいんじゃ?
しかも先住人がいるんです。何て面倒な。
まあ、これは原作がそういう設定になっているので、変更できない部分で、痛し痒しなんですけどね(笑)

それから、エピローグがありきたりで残念。
ラストはさらヤマリスペクトで、古代がヤマトと共にガミラス艦に特攻します。
宇宙空間で爆発。その後、緑が戻った大地に立つ雪。雪を「ママ」と呼ぶ子供。
・・・ひとり犠牲になって地球を救った主人公の忘れ形見を産んだヒロインという、凄くステレオタイプなものでした。
それより、リスペクトするのなら、さらヤマと同じのほうが余韻があります。
ガミラス艦に突っ込むヤマトの後ろ姿辺りから無音で、そのまま無音爆発。主題歌に乗ってスタッフロール。そして、青い地球で〆。
何でもかんでも見せるのではなく、敢えて観客の想像に任せる終わり方もアリじゃないですか。

ところで、キャストにささきいさおさんの名があったのですが、ナレーション?
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